帰化申請の面接で良く聞かれる事と注意点
帰化申請を検討している方は、帰化申請の段階で“面接がある”ということはご存知だと思います。しかし、“どんな質問が聞かれるのか?”“何に注意したらいいのか?”まで把握している方は少ないのではないでしょうか。
そこでこのページでは、帰化申請の面接でよく聞かれる質問や注意点についてお伝えしていきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。
帰化申請の面接が行われるタイミング
面接面接とは言いますが、実際どのタイミングで面接が行われるのでしょうか?
結論から申し上げますと、面接があるのは“申請書を提出したあと”となっています。
では、詳細を見ていくために、あらかじめ帰化申請に必要な6ステップについて把握しておきましょう。
帰化申請に必要な6ステップ
6ステップは以下のとおりです。
1.法務局に事前相談をする
帰化申請を検討している方は、まず法務局で帰化申請できる状況か事前相談をします。この際、帰化申請できる状況であれば、必要書類が記載された冊子をもらうことができます。逆に、帰化申請の条件を満たしていないのであれば、この段階で“出直してきてください”ということもあります。
2.必要書類の収集や作成
法務局から指示された必要書類の収集・作成を行います。自分一人で収集するのが難しい場合は、お金を払って行政書士事務所などに依頼することもできます。
3.申請書の提出
収集・作成した書類を法務局の担当者に確認してもらいましょう。すべての書類が整い記載された内容に間違いがなければ、ようやく帰化申請書を提出することができます。
4.面談・調査
後ほど詳しくご説明します。
5.官報告示・審査結果の連絡
申請許可が下りた場合、官報に氏名と住所が記載されます。その後、法務局から審査結果の電話が来るため、法務局に出向き帰化者の身分証明書を受け取りましょう。
6.外国人登録証明書の返却・帰化届の提出
帰化申請の許可が下りた場合は、身分証明書を受け取った日から7日以内に外国人登録証明書の返却をしなければなりません。また、1ヵ月以内に帰化届を提出する必要があります。
※提出期限が切れた場合は、罰金が発生することがあります。
ちなみに、1~6のステップが終了するまでに10ヵ月~1年ほどかかるため、余裕を持って帰化申請しましょう。
ざっくりとしたステップですが、上記で言うとステップ4が面談になります。人によってタイミングは違いますが、申請書を提出したあと、3カ月~4カ月ほどで法務局から面談日に関する電話が来るようです。
“やっと書類を提出できたのに、面談日まで数カ月も待たないといけないなんて!”と思うかもしれませんが、この間に何をしているかというと、提出された書類の記載内容を確認しています。提出される書類の多さを考えると、数カ月かかってしまうのは仕方ないと言えるでしょう。
帰化申請の面談では何を聞かれる?
では、この面談で一体何を聞かれるのでしょうか?
“難しい質問だったらどうしよう…。”
“上手く答えられなかったらどうしよう…。”
と不安に感じる方もいるかもしれませんが、面談の質問はある程度パターンが決まってきているようです。
では、さっそく見ていきましょう。(分かりやすいように、大きく4カテゴリーに分けてご紹介していきます。)
帰化する意思関連
・なぜ、日本人になりたいのか?
- ・なぜ、日本に来ることになったのか?
- ・いつ頃日本に来たのか?
- ・どのくらい日本に住んでいるのか?
帰化する意思があるかどうかは、ほぼ確実に聞かれます。提出書類の中にも帰化したい理由を書く「帰化の動機書」というものがありますが、今後日本に住む意志があるのか?というのは帰化の重要なポイントとなっています。
口では“日本に住む意志があります!”と言っても、日本に来た理由がしっかりしていなければ説得力がありませんもんね…。
※事実、帰化後に海外に住む方もいて、そのことに法務省はかなりご立腹です。そのため、これらの項目は厳しくチェックされるでしょう。
家族関連
・家族構成について
- ・家族それぞれの生年月日や出生地
- ・配偶者がいる場合:結婚までの経緯
- ・配偶者がいない場合:婚約者の有無・結婚の意思の有無
家族や日本人の配偶者がいる場合、簡単な質問をされることもあります。
仕事・家計関連
・現在の仕事内容
- ・社長・個人事業主の場合:事業の今後の見通しなど
- ・現在どのくらいの収入があるか
- ・現在の家計の状況(貯金など)
仕事内容や家計状況など、日本で暮らしていける経済力があるかを問う質問もあります。
素行関連
・納税状況(国民年金・住民税・所得税など)
- ・自己破産歴の有無
- ・過去の交通違反
- ・過去の犯罪歴の有無
帰化申請の条件の中に「素行条件」がありますが、“真面目な人柄かどうか”はやはり面談でもチェックされます。その中でも、納税状況は大事なポイントです。特に、事業主の場合は税金関連で引っかかることが多いため、滞納分があるのなら、帰化申請前に支払いを済ませておきましょう。
ちなみに、面談時間は人それぞれ違います。30分ほどでサクッと終わる方もいれば、2時間以上かかる方もいます。一概に“この質問が出ますよ!”とは言えませんが、少なくとも上記の質問に答えられるようにしておけば、面談は乗り切れるでしょう。
面談の注意点はコレ
ではここで、面談の注意点も確認していきましょう。
帰化申請の面談に限らずですが、“これだけはやっちゃいけないよ”ということがあります。
それは、嘘をつくことです。子どもでも分かりそうなことですが、例えば下記のようなケースです。
例A:
申請書を提出したときは帰化申請の条件を満たしていたけれど、面談までの期間で生活状況がガラっと変わって、「生計条件」を満たせなくなりそう…。せっかく書類の収集に時間をかけたのに、ここで落とされるなんてイヤ…。何とか面談で誤魔化そう。
例B:
いよいよ面談日!だけど書類に何を書いたか忘れてしまった…。まぁ、ちゃんと答えていたら何とかなるか!
例Aの場合
面談まで数カ月空いてしまうため、もしかすると、この間に生活状況が大きく変わることがあるかもしれません。しかしその場合は、質問された時点で誤魔化さず正直に申し出ましょう。
ちなみに「生計条件」は収支のバランスで決まるため、帰化後すぐに生活保護を受けるほど困窮していなければ、そこまで問題はありません。それよりも、嘘をついて面談内容に虚偽の発言があると見なされる方がまずいです。当然ながら、許可が下りることはありません。
※法務局の担当者は、今まで何人もの帰化申請者の面接を担当してきています。また、面談後に調査もあるため、嘘は通用しません。
例Bの場合
こちらのケースは、一見嘘をついているようには見えませんよね。しかし、書類の内容を忘れてしまったばかりに、自分が嘘をついているつもりでなくても、結果的に書類に記載された内容と面談での発言内容に矛盾が出てしまうこともあります。そうならないよう、提出した書類は自分用にコピーを取って、内容をすべて把握しておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、面談でよく聞かれる質問や注意点などを詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。おそらく、帰化申請の中で一番緊張するのが“面談”だと思います。しかし、ある程度ポイントを抑えてしっかり受け答えできれば、面談で落とされるということはありません。あまり肩に力を入れず、気楽に臨みましょう。